遅めの朝ごはんを食べていると相方が対岸にすわる
うちは暗くてもなるべくライトをつけないので
姿がグレーにしっとりと浮かび上がる
これほど美しいものはない
思わずiPhoneをたぐりよせ
この一瞬を切り取ろうとする
わたしの性能良すぎるiPhoneはありとあらゆる光を手繰り寄せ
あたかも完璧なライティングがあるかのように相方をうつしだす
ありがとう でもちがうんだ
夏休み最後の日
明日の足音が聞こえる緊張感と
聞こえないふりしてまだまだ仕事のこと忘れたい気持ちと いったりきたり
仕事のある世界では
こんなグレーの色調受け入れられないでしょう
もう少しだけ 明暗のない世界で
居眠りさせて