ときどきある
小学校のときの同級生の大人バージョンに出会うとき
広島で通った学校の同級生に東京の道端で出会う可能性は少ない
その人の事を日常で思い出す事なんてまったくないけど
なぜか道ゆく見知らぬ人を見て
あの子が大きくなったらきっとこんなふう
そう思うことがある
その子が着ていた服や持ち物まではっきり思い出す
得意だった教科
言い放ったジョーク
冷たい瞬間
つながれた瞬間
自分が覚えてると思ってることなんて結構あやふやで
忘れてたことも
机の奥に実はしまわれていて
ごつんと揺らしたら出てくる文房具のように
ぽろりと出てくる
いままでどこにいっていたの