私がもっと若かったころ
女性として欲される事によって
自分が肯定されている
自分は存在している
と感じていた
なぜかわからないけれど
大きくぽっかり空いた穴があって
自分にはその穴をのぞき込む勇気はなく
ただ埋められるのを待っていた
あるいはその穴の上に
きれいな絨毯を敷いて
しばらく穴が無かったかのように
ふるまうこともあった
その穴は確実にまだ存在する
穴との付き合い方もみんなそれぞれで
大小あれど持っているかもしれない
埋めるのではなくて
ふたをするのでもない
どういう関係性を築こうか心底
悩んでいる