裸足になって砂浜を歩いた
太陽であったまった砂が心地よくて
なんでもっと早くこうしなかったんだろう
なんで自分にこうさせてあげなかったんだろう
あまりの気持ち良さに
自分に申し訳なかった
海の水はまだ冷たくて
足をずぶずぶ砂浜に埋めて
波のとらえられない模様と
泡泡を見ていると
時間を忘れられた
私は自分に気持ちが良いこと
させてあげてなかったんだ
なんて無理ばっかり
させていたんだろう
自分に申し訳なかった
砂浜は気持ち良くて
貝殻のカケラや小石を踏むと痛かった
こんなふうに身体も心も反応できる
裸足が気持ちいい自分がまだいてよかった