コットンの茶色

ずっと前に買ったコットンフラワーが、茶色っぽくなっている。
服やタオルの原料、白いのがコットンだと思っていたけど、これはこれで、いい色。ちょっと発見。じっと眺めて描く。

よく物事を人間に置き換えて考えてしまうクセがある。ついでに感情移入もする。このコットンだと、多分、ヒト70歳くらい。
植物みたいに年輪を重ねたり枯れることを、古くなると捉えるのなら、生まれた瞬間から「古く」なる。

そして花はじめ植物みたいに色づくことを、変化と捉えるのなら、目の前に起こることは全て更新される「未知」となる。
知らないことを確かめることが大人になることだと思って成人しても、実はその先も新しい好奇心がずっと続く。

でもそれは、もちろん人による。どうせなら古くなるのより、新鮮な世界で生きたい。
コットンの茶色みたいに。

ちから