もやもやをもやもやのままにする勇気

絵日記#5月21日「もやもやをもやもやのままにする勇気」
絵日記#5月21日「もやもやをもやもやのままにする勇気」
絵日記#5月21日「もやもやをもやもやのままにする勇気」

スーパーのお惣菜売り場をぐるぐるする。
お腹がすいていて、今日は何も作りたくないとわかっている。
他の店を探求する時間も体力もない。
お惣菜売り場に並ぶ品物は美味しそうではあるが、どれもピンとこない。
ぐるぐる何度まわっても品物が変わるわけではない。結局妥協していくつか晩酌のつまみになりそうなお惣菜を選び、カゴにいれる。

何を食べてもしっくりこない。
体も心も満足していない。

朝、出かける前に鏡の前で格闘する。
何を着ても似合わない。
何を着たいのかわからない。
このワンピースは一週間前はとても似合っていたのだけど、今着るとがんもどきのようだ。

そんな日はトイレの鏡でも伏せ目がち。
どこかの店舗のウィンドウに自分が映っても見たくない。

誰のせいでもない。
正しいものが、正しいときに見つからないことがある。
絶対に入らないと思いながら打つシュートは絶対ゴールに入らないように。

もやもやしてオープンエンドな今日という日の結末にもやもやし
もやもやしながら枕に頭を落とす。

もやもやに理由がない時もある。
何もそこから学ばなくても良い時もある。
それが人生なのだろう。全てに理由はいらない。
もやもやを晴らすために理由を見つける必要ない。

もやもやはもやもやのままにしておく。
それはある一定の勇気を要する。