私はオリンピックに出たかった

絵日記#こんコロ5月28日「私はオリンピックに出たかった」
絵日記#こんコロ5月28日「私はオリンピックに出たかった」
絵日記#こんコロ5月28日「私はオリンピックに出たかった」

表面は熱くて手が触れられないのに
中身は冷え切っているような

なんの競技でもよかった
オリンピックに出たかった

柔道かっこいいね
日本の御家芸
背負い投げで一本取りたいね
日本のみんな感動してくれるね

野球もいいね
プロ野球とは違う雰囲気で
ホームラン打ちたいね
仲間と喜びあいたいね

陸上もいいね
体操も乗馬も水泳もいいね

私はみどりの草でできた冠かけてもらって
ポディウムに立って
涙を流すんだ 割れるような歓声を浴びて
ヒーローになる
みんなが私を見ている

だけど
だけど心が冷え切っている
見えてしまった仕組み
何かおかしいって心が叫んでる
最近心から違和感離れない
ずっと違和感忘れない

心を亡くすと

絵日記#こんコロ5月27日「心を亡くすと」
絵日記#こんコロ5月27日「心を亡くすと」
絵日記#こんコロ5月27日「心を亡くすと」

予定をつめつめに
頭もつめつめに
予定から予定へ
忙しくしていると

心がなんだかシンシンする
置いてけぼりになってどこか居心地がわるい

でもそんな心のきしみなんて置き去りで
なんたって心を亡くしているのだから

予定から予定へ
飛び移るように急いで

せっかくの雨音や
紫陽花や
美味しそうなおむすびや
大好きなあの人の歌も

入れ込む器がないよ
なんなって心を亡くしているのだから

鳥を想う

絵日記#こんコロ5月26日「鳥を想う」
絵日記#こんコロ5月26日「鳥を想う」
絵日記#こんコロ5月26日「鳥を想う」

鳥がよくやってくる
おしゃべりな鳥
隣の家の屋根の上のアンテナだかなんだかにとまる
かわいい声でぴいひょらぴぴくくぴー

カクカクしたそのアンテナだかなんだかから聞こえる声としては
とても自由で伸びやかで

なにかを仲間に伝えようとしているんだ
風がくるぞ
雨がふるぞ
敵が来るぞ
猫が庭に出ているぞ

どんなことを伝えようとしているのかな
きっとこの頭のボックスで考えても行き着かない

言葉とは不便なもので
伝える表現道具でもあれば
自分たちの思考を縛る制約でもある

私が考えている以上のことを何か伝えてよぴひょらぴー