掛田智子、生理について語る

絵日記#こんコロ#6月27日「 掛田智子、生理について語る」
絵日記#こんコロ#6月27日「 掛田智子、生理について語る」
絵日記#こんコロ#6月27日「 掛田智子、生理について語る」

私は生理を人生何度体験したのだろう
小学校の頃、「生理」という言葉をパブリックで発することさえ禁じられていた風潮の中
クラスの女の子と情報交換していたら
あまり大きな声でその話題をお話してはダメですよ
先生に注意された
なんでだろう 今でもわからない

なによりも自分の身体の変化が面白くて
そして誇らしくて
クラスが真っ二つに分けられて
生理のある人にだけ 生理の教育があったな
あたかも残りの半分に聞かれては恥ずかしいことみたいに

今回も精神的な沈みと共に
下腹部の冷えと痛みは確実に私にやってきて
見るものすべてを悲観しろと訴えるかのよう
心の背筋を正す

ハンドリングの仕方は毎月違うけれども
自分の体調や 心の健康や
知ることのきっかけをくれるのが生理
自分を堂々と慰める 見つめ直す生理

手を伸ばしても届かないけれども

絵日記#こんコロ#6月26日「手を伸ばしても届かないけれど」
絵日記#こんコロ#6月26日「手を伸ばしても届かないけれど」
絵日記#こんコロ#6月26日「手を伸ばしても届かないけれど」

雨が降り始める時が好きだ
予期せず始まるシネマのように
ぽつ ぽつ ぽつ 
ぽっぽっぽっぽぽぽぽぽぽぽぽぽ

曇り空があたかも
もう待てない もう我慢できない
しびれをきらして漏らし始める
天から数えきれないしずくを落とす

人々はあわて
洗濯物を取り込む
早足で目的地に向かう
いろとりどりの傘を広げる

となりの葉っぱは
待っていたわけでも
望んでいたわけでも
嫌んでいたわけでもなく

そのしずくを受け止め
ぱっ ぱっ ぱっ ぱぱぱぱぱぱぱぱ
すでに濃い緑に磨きをかける

明日また会えるね
この濃い曇り空なら
漏らすしずくを  
私は吸い込む

分かち合えない痛み やっぱりいっしょの時間

絵日記#こんコロ6月25日「分かち合えない痛み やっぱりいっしょの時間」
絵日記#こんコロ6月25日「分かち合えない痛み やっぱりいっしょの時間」
絵日記#こんコロ6月25日「分かち合えない痛み やっぱりいっしょの時間」

他者の痛みはわからない
でも想像はできる
想像しかできない
想像じゃ追いつかない
想像するが大切
想像なんてしてほしくない
私の痛みわかったふりしないで
私の痛みなんてわかるはずない
私の痛みわかってよ
少し想像してみてよ
私が見てるものと
私が感じてること
あなたが見てるものと
あなたが感じてること
交わるのが
ほんの一瞬でも