断食という選択 Day1






東京駅から特急サフィール踊り子号に乗り伊豆高原へ
やすらぎの里という療養プログラムを提供している
施設に来ている 今日から3泊 断食プログラムを行う
自然の中にあるこの館
自然と目を閉じる
鳥がほうほけきょ
雨の音がしとしと
自分の心も無理なく静かに落ち着いてきている
都会の喧騒を離れ
仕事の喧騒を離れ
物理的に自分を休ませている
こうでもしなきゃこの人は休まない
食べる事もそう
食べる事を少しの間やめると
普段食べる事をどれだけ考えているか知る
まだお腹は空かない
過去数ヶ月
鳴り止まないスマホと
嵐のように振り続けるメールと
こなさなければならない会議と
引越したばかりの生活と
自分が溺れかかっていることに気づかず
目を閉じて自分に耳を澄ますことさえできていなかった
その結果自分でも自信を持っていたメンタルヘルスが乱れ 大切な人達を心配させた
とりあえず全部置く
この静けさと私 邪魔をするのは
私自身だけ