風の谷から吹く風

最近ついに風を感じ、近所の素敵な本屋さんロカンタンさんで全巻購入。小脇に抱えて家路を急ぎ、最近大切に読んでいる。

読み急ぎたくなるのを必死にこらえ、丁寧に。宮崎さんは、当時1日1ページしか描けなかったという。文より圧倒的に絵で見せる、言葉に頼りすぎていたらロストしてしまう、甘える事が許されない、緊張感のある構成だと思う。

映画はどうだったかな、こうだったかな、とイメージに引っ張られない様、別物だと読み解く。やはり比べてしまうけど、アニメで見たよりも、においを感じるし、生物が生々しい。皮膚や触覚のテクスチャーや、液体の濃度や質感。カラッとしていてじっとり湿っている。登場人物がみな、マスクをしていてなんだか見慣れた風景だと感じる。

わたしが生まれた頃に作られた作品なのに、なんだこのrelevancy。まだまだ生き急いでるわたしの、ページを大切にめくる、不可欠な時間。

Tomoko from mokumoku studio