The UKIYO-E 2020

先日、mokumoku studio課外授業ということで、東京都美術館へお出かけをしてきた。”The UKIYO-E 2020″というタイトルの展覧会が行われており、日時指定入場制と今までとは違った形式での鑑賞となった。

https://www.tobikan.jp/exhibition/2020_ukiyoe.html

450点が展示されているということで、期待以上のボリュームがあり最後にはヨレヨレになるのだが、最初から最後まであまりのセンスの良さにドキドキしながら鑑賞させて頂いた。(想定以上の長時間滞在で冷房にも苦しんだ。夏の美術館や映画館は上着を持っていかなければいけない人だった私は。)

描き方や捉え方の「型」はしっかりあるものの、時代や文化の移り変わりとともに、少しづつ雰囲気も変化していく。数々の巨匠の作品が展示されているのだか、やはり歌麿。喜多川歌麿にはかないません。

あの線よ。線の色っぽさよ。線に夢中になっていたら途中から線を描かず線を見せるセクシーさよ。そして美人画に代表されるあの肉感。こぼれ落ちそうな肌は透明感に満ちていました。

文 かけだともこ

絵 ちから

よなよな

mokumoku studioの新しいプロジェクトに向けてちからが準備をすすめています。

いろいろな画法を使ったり、画材を使ったり。

最近はデジタルで作品を作ることが多くなったけど、やはり絵具で大きなキャンバスに描くのは楽しい。私自身は、アナログに自分と絵の距離を絵具で縮めながら制作するのが好きです。

デジタルでもアナログでも、お互いが良い影響をし合って相乗効果が期待できれば良いですね。

かけだともこ

あんこと緑茶と白い雲

もやもやした気持ちのまま、食べられない。

このモナカに向き合うには、気持ちがざわついていては、このモナカの本来の力に気づけないかもしれない。失礼に値するのではないかと思う。

大粒のあんこの入った、極上モナカ。

先日頂いた極上狭山茶と一緒に頂く。

おいしくないはずはない。間違いようのないコンビネーション。私はこれで幸せだ。幸せではないはずがない。

以前はこんな白い雲を見るだけで幸せになれた。

夏の終わりの生温い風に少しの秋を感じられるだけで幸せだった。

胸いっぱいに季節の空気を吸い込んで、自分を満たすことができた。少なくとも満たすことができると信じていた。

今は、何か見えないものを探している。探して見つからないものを探して苦しんでいる。


掛田智子