私もいよいよ、社会的な定義だと「いい歳」と呼ばれる年齢になったのだろう。
大人がよく言う、歳のこと。
歳をとったから歳なのだから歳なのに。
私は無関係だし、これからも関係なく生きる。
身体の変化を感じる。
私の皮膚、血液、髪、爪。
一緒に生きて、呼吸してくれてる。
皮膚は私と社会を結びながら隔て、髪は私とは何者かを私の代わりに静かに叫び、胃は私の心が食べすぎたなにかを懸命に消化する。
時にははしゃぎすぎてる夏の子どもであり
クリスマスを待ちわびる老婆であり
制服をカスタマイズするティーネイジャーでもある。
みんな私の中に生きてる。みんな私。
世の中が定めたものさしではかってたら
せっかくのめぐりめぐる私が殺されてしまう。
これからも行ったり来たりをやめない。