壁をイエローにする

作業机と黄色い壁

この春、mokumoku studio(自宅兼作業場)が西荻窪に移りました。

引っ越し先は築半世紀のマンションで、部屋を居抜きの状態で借りてリフォームは自分達ですることに。さっそく壁を黄色くしてみる。

ペンキはこだわって、テストを繰り返したのちペンキ専門店COLOR WORKSで購入したペンキ(カラー:Yellow cake / FARROW&BALL)。イギリス生まれで歴史的建造物の修復にも使われているものらしく、部屋の壁にもぴったりなコンセプト。年代を重ねた壁が艶やかに新しく生まれ変わる。

作業机と黄色い壁
新しく塗った壁と机周り

色はほんのわずかに青みがかった黄色。普通の水性塗料と違って、奥行きのある透明感が不思議。どっちかっていうと油絵に近いのかも。ペンキが乾き痩せて平面的に光を反射するというより、メディウムの層が光を含んでこってりとしている感じ。同じ壁が時間帯、光の当たり具合によって無数の表情でみせてくれる。

作業の時は、ペンキに顔料が多く含まれているからか、下処理した壁があっという間にイエロー。1度塗りでもほとんど下地が隠れて、2度塗りするとビタっと色が定着。塗っているときはスムースな感触が気持ちいい。

mokumoku studio 西荻窪
ゆっくりできて集中もできる部屋を模索中

ガラッとイメージが変わる。色の効果。部屋の壁は白だけじゃ、もったいないなと思う。スマホの壁紙を変えるくらいな感覚で、部屋の模様替えもしたい。

ちから

クラスター

ハッタリもずっと言い続けていると、本当になることがある。
そのことならアメリカでも指折りの彼の場合、今回はそうならなかった。

去年の春、大金持ちの主人公が出てくる漫画を描いた。キャラ設定は粗雑で、台詞は矛盾だらけ。

物事にはいろんな面があるけど、ある一面だけに光を当て続けると、虫眼鏡で太陽の光を集めてるみたいに焦げ付いてくる。
だけど人と同じことを言っているのは安心だし、楽しい時もある。たぶん、教室で好きなテレビ番組の話をするみたいに。

そして絶対にこれは正しいということに飛びついて、ささやく。
だけど絶対に正しいことの連鎖が、世界をひどく矮小にしているような気もする。

もし、ハッタリばかり言う人物が国を動かす政治家であるのなら、たまったものじゃない。ツッコミの大合唱。
だけど日本ではヒール役の彼がリングから退場しても、問題の本質は彼にはないことに気づかないかもしれない。

世の中で起きることは、どんな陰謀もないのに、何となくそういうことになってしまっている時がある。

クラスター。

ライトに照らされ一箇所に集まりたがる習性を自粛したい。いつも誰かのささやきが、もっともらしく響いている。

ちから

絵コンテのお仕事

とある国レベルのイベントの演出絵コンテのお仕事。才能を見つけてくださったOさんと繋げてくださったAさんに多謝。

昔、ジブリの絵コンテ集を何冊か見たときも思ったけど、時間と空間の演劇的表現に、ふだん使わない想像力が刺激される。

ちから