私のアイデンティティライブラリ

実家に帰ると自慢の本棚がある。

私が10代の頃から読んでいた本が保管されている。ドキドキしながら読み進めた小説や、泣いたマンガ。全く知らなかった世界への扉みたいだった哲学書までいろいろ。以前の私は、はまったらとことん飽きるまで読みあさるエネルギーに満ちていた。私の小さいライブラリはとても刺激的だった。

今もこれらの本たちの一部が、日常の中で私に語りかける。こういう答えもあるよーと言っているみたい。こういう観点からも考えなきゃ!って叱責されることもある。

全てはなかなか引越しできないので、実家に保管されているものも多い。これを眺めてみると、私の思考のもとになっているのだなあ、と自分の頭の中を少し垣間見た気分になる。もちろん全てのこの素晴らしい本が私の頭脳に叩き込まれているわけでは残念ながらないのだが。

読んだ気になっているけれど、開いてみると読んだ形跡のない本もある。大学のころ課題だった本も、以前は難解で理解ができなかったけど、今はもう少し楽に読めるかな。

本を読みすすめる、読む事でもっと読むし考える。そんな能動的な活動を今こそもう少し大切にしたいなあ、と改めて思う。そうだ。そうしよう。今すぐそうしよう。

掛田智子

手のなるほうへ – 絵のタイムラプス再生

View this post on Instagram

子供のころ5までの数字を繰り返し数えていた。2と3はいい組み合わせで、1と4は少し危うい。2と3の次は3と2でバランスをとって、今度は3、2、2、3、というふうに数える。ピラミッドみたいに数が積み上がっていって、安心感のある調和を探す。そういうバランス感覚みたいなのが絵を描くときにある。ㅤ ㅤ 4つ角のある平面上に線を引く。抽象的に線や色がつながっていく。点をあるところに打つと、別の空白が気になって埋めていく。それで写実性やキャラクター、記号を語っても、人に見せるための言い訳じみている。でも、インスピレーションの源は物語的でもある。具体的に何かというわけじゃない。それは匂いや音に似ている。指し示せないけど、手触りを確かに感じる。ㅤ ㅤ 着せ替え人形のように形が色をまとう。それはどこか遠くの世界で生きていて、それを目の前に反映させていく。心臓のリズムは一人ひとり違う。数は命を支える。ビジョンは世界をたたえる。ㅤ ㅤ ㅤ #タイムラプス再生 #絵 #アート #線と色 #抽象的なイラスト #線画 #timelapse #adobefresco #procreate #ipadpro #digital painting #inspiration #illustrationart #mokumokustudio #絵描きのちから #もくもくブログㅤ ㅤ ㅤ 【公式ブログ】手のなるほうへ – 絵のタイムラプス再生
https://mokumokustudio.com/2020/06/02/blog

A post shared by mokumoku studio (@mokumoku.studio) on

子供の頃、5までの数字を繰り返し数えていた。2と3はいい組み合わせで、1と4は少し危うい。2と3の次は3と2でバランスをとって、今度は3、2、2、3、というふうに数える。ピラミッドみたいに数が積み上がっていって、安心感のある調和を探す。そういうバランス感覚みたいなのが絵を描くときにある。

4つ角のある平面上に線を引く。抽象的に線や色がつながっていく。点をあるところに打つと、別の空白が気になって埋めていく。それで写実性やキャラクター、記号を語っても、人に見せるための言い訳じみている。でも、インスピレーションの源は物語的でもある。具体的に何かというわけじゃない。それは匂いや音に似ている。指し示せないけど、手触りを確かに感じる。

着せ替え人形のように形が色をまとう。それはどこか遠くの世界で生きていて、それを目の前に反映させていく。心臓のリズムは一人ひとり違う。数は命を支える。ビジョンは世界をたたえる。

ちから

わたしは差別をする – Black lives matter

小学生のころ社会の授業で教科書に、肌の色が違うひとはトイレが分かれていたというのが写真付きで解説されていた。街中で黒人女性が何か英語の札が貼られた白い公衆トイレの前を横切っている。強く印象に残っている。その時は善悪というより、そういう事実があるということが、ぽっかりと印象として残り、知らず知らずの内に差別が沈殿していく。倫理的に捉えることはむしろ映画などで養った。『Roots(1977)』『Power Of One』『42』『インビクタス』『それでも夜は明ける』。。

今では当たり前に正しいとされていることでも、時代が変わればころっと見え方が変化することはある。足元だと、「欲しがりません勝つまでは」と「自粛」や「マスクつけろ」は半世紀以上の時間の隔たりがあるけど、どこかで繋がっている。

差別は悪いこと。こんな真実もしばしば守られない。だけど敵味方があるとして、お互いの深層心理は見えない。共同体としての正義を叫ぶ一方で、それが偏ってないか、それはキョウキにもなること、自分の半径30センチに置き換えて、考え方や価値観をいつもアップデートしたい。

ちから